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ご挨拶

当院は大田屋クリニックさんおよびサンロードさんの敷地内にある泌尿器科クリニックになります。私自身は2023年7月まで富士吉田市立病院にて泌尿器科医長として約5年ほど働かせて頂きました。この間にロボット支援手術に必要なダヴィンチの導入、前立腺肥大のレーザー手術であるグリーンライトレーザー、結石の治療に使うホルミウムヤグレーザーなど様々なものを導入して最先端の治療を行ってきました。いろいろな経験をさせて頂いたことや多方面にお世話になったことも多く、この5年間は非常に感謝しております。引き続き皆様に貢献できればということもあり、この地で開業をさせて頂くこととなりました。

市立病院時代に一番申し訳ないと思っていたところが待ち時間が長いことでした。外来以外にも手術、透析など拘束時間が長いため、外来に割り振れる時間が短く、それに加えて外来患者さんも多くなってしまっていたため非常にお待たせてしまっていたことを心苦しく思っておりました。開業するにあたって外来に割り振れる時間が長くなることで、待ち時間や一人当たりの診察時間を増やし必要な検査を行えるようにしたいと考えております。また、通常入院にて行ってきた手術・検査に関しても、できる範囲で日帰りで行えればと考えております。患者さんの負担を軽減し、できるだけ最先端の治療を行っていければと思っております。

患者様に寄り添った診療を目指して問診や診察にも最善をつくして、お気軽にご相談いただけるクリニックづくりを目指しています。
スタッフ一同、皆様のご来院をお待ちしています。何卒よろしくお願いいたします。

院長 今井 佑樹

略歴

1982年 岐阜県生まれ
2011年 山梨大学医学部 泌尿器科学教室入局
2012年 静岡医療センター
2014年 山梨大学医学部附属病院
2015年 太田西ノ内病院・寿泉堂病院 非常勤
  日本大学工学部 国内留学
2016年 山梨大学医学部附属病院 助教
2018年 富士吉田市立病院 医長
2023年 大田屋いまい泌尿器クリニック 院長

富士吉田市立病院に在籍した5年間で行ってきたこと

腹腔鏡手術のための機器の更新(外科と共同)

尿路結石に対するホルミウムヤグレーザーの導入

ロボット支援腹腔鏡手術に使用するダ・ヴィンチXi導入

 腹膜外RARP(ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘術)の一般症例への導入

前立腺肥大症に対する手術(光選択式前立腺レーザー蒸散術;PVP)に使用するグリーンライトレーザーXPS導入

経尿道的手術に使用する機器の更新

前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺吊上術(ウロリフト)、経尿道的水蒸気治療(WAVE)の導入

泌尿器外来工事、尿流測定器(フロースカイ)の導入

最新式のホルミウムヤグレーザーの導入(2023年)

様々な機器を揃えることで色々な手術ができるようになり、東部・富士五湖地域で治療ができるだけ完結できるように頑張ってきました。さらに病院の赤字をできるかぎり少なくできるように貢献してきたと思っています。手術件数は、元々年間約120件程度であった状況が年間350件弱ぐらいまで増えていました。

個人的に経験できたこと

①ダヴィンチの導入

 県内では医大と県立中央病院しか導入されておらず、3施設目の導入となっています。その中でそこまで経験のない私が中心となり導入委員会を立ち上げました(そもそも私がダヴィンチを導入したいといった所から始まっているのでしょうがないですが)。分からないことだらけでしたが、メーカーの方や医大の武田元教授をはじめ、山梨県立中央病院 泌尿器科の皆さんのご協力により無事導入することができました。導入して3年近くたちましたが大きな問題はなく運用することができたと思っております。腹膜外RARPなど県内ではあまり行われていなかったことを、一般症例に導入を行ったりと新しいこともできたと思います。可能であれば放射線治療後のRARPなども検討していたのですが、残念ながら残された時間がありませんでした。

②県内初の光選択式前立腺レーザー蒸散術(PVP)の施行

 前立腺肥大症の手術に関して県内でレーザー手術が行われていなかったということもあり、ダヴィンチ導入時に一緒にグリーンライトレーザーを導入したいという希望を出させていただきました。PVPは当時、グリーンライトレーザー、ツリウムレーザーがありましたので、グリーンライトレーザーは東京の病院、ツリウムレーザーは名古屋の病院に見学に行き、グリーンライトレーザー、ツリウムレーザーともにデモを行い、最終的にグリーンライトレーザーの購入に踏み切りました。県内ではグリーンライトレーザーおよびツリウムレーザーともに初症例を行わさせて頂きました。

③国内初の経尿道的前立腺吊上術の施行

 2021年12月の学会会場でこちらの機器のメーカーの方に声をかけていただき(元々グリーンライトレーザーの購入に関わっていた方)、この治療を知りました。2022年4月より保険適応が通る予定とのことで導入の準備を行い、いち早く導入しております。偶然ですが国内で初めての手術を行わさせて頂きました。手術直前にメーカーの方に「今日は日本初症例です」といわれたのにはびっくりしたのを覚えています。数が限られる手術の中で、日本で初めて行った手術があるというのは非常に良い経験となりました。

(この手術は日帰り手術が可能であり、当院でもやっていければと思っています)

前立腺吊上げ術初症例施行時

④県内初の前立腺肥大に対する経尿道的水蒸気治療(WAVE)の導入

 2022年9月に保険適応が通った治療になります。こちらも県内初導入しております(導入の準備は行いましたが、症例としては富士吉田市立病院の高橋Drが初症例を施行しています)。

(こちらの治療も当院で行っていこうと考えています)

⑤最新式のホルミウムヤグレーザーの導入

 もともと富士吉田市立病院に赴任した次の年にホルミウムヤグレーザーを導入しましたが低出力のもの(一般的なもの)でした。導入後思った以上に結石の患者が多く、手術件数も多くなりました。ダヴィンチや前立腺肥大の手術も増えていき、さらに結石の治療が増えたため手術枠が足らない状況になっていました。さらに結石の治療は長時間を行うと感染のリスクが高くなり、患者の負担も増えるということも問題でした。手術時間の短縮(手術件数の増加)・患者の負担軽減を見込めることから導入をお願いし2023年に導入が決まりました。非常に時間をかけて準備をしており、導入が決まった時には非常にうれしかったのですが、導入が決まった直後ぐらいに色々あり、導入する前に退職することになったため置き土産になってしまいました。

⑥前立腺生検

 県内で前立腺生検施行数は多い順に山梨県立中央病院>富士吉田市立病院>山梨大学医学部附属病院であり、3病院で70%弱を占めております。県中は常勤が5人、医大は10人以上、富士吉田市立病院は3人(現在4人)という状況であり、私自身が富士吉田市立病院で一番前立腺生検をしていたこともあり、恐らく施工数としては県内トップ3に入るのではないかと思っています。

(この経験の上で日帰りで前立腺生検を行えないかということで準備を進めています)

 他にも患者さんなどが見えない所で本当にいろんなことを行っていました。上記のように様々な機器を導入してもらっていましたが、ただお願いすれば買ってもらえるわけではありません。今までの実績や科としての利益、購入する機器がどれほど病院の利益になるかなどが考慮されてきます。臨床をしっかり行い実績を作りつつ、年に1回の機器選定委員会にそれらのデータをまとめてプレゼンをすることになります。臨床だけでも時間外は普通でしたが、それ以外の仕事も多数あるため、時間外も年間1000時間を超えており、院内で5番目に多い状態となっていました(時間はあくまで少なく見積もって提出したものです。昼食も週に1回とれるかどうかでした)。ただ、月80時間の過労死ラインは超えていましたが、楽しくやっていたのであまり何も感じていませんでした。

 

所属学会・資格

  • 医学博士(2017年9月)
  • 日本泌尿器科学会 専門医・指導医
  • 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 ダヴィンチsergeon資格、泌尿器ロボット支援手術プロクター認定医
  • 日本ロボット外科学会 国内B級
  • 日本透析学会
  • 日本排尿機能学会
  • 日本老年泌尿器科学会

 

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