腎臓の病気
腎臓は尿を生成を通じて、体の中にたまった老廃物や余分な水分を外へ出して、血液をきれいにする機能があります。また、赤血球の生産をうながす「エリスロポエチン」やレニン、プロスタグランディン、カリクレイン、キニンなどの血圧を調整するような、ホルモンをつくって分泌しています。
腎臓疾患
腎臓の病気には主に下記のようなものがあります。
- 急性腎不全
- 慢性腎不全
- 腎盂腎炎
- 急性糸球体腎炎
- 慢性糸球体腎炎
- 腎臓癌
- 腎結石
- 尿管結石
- ネフローゼ症候群
- IgA腎症
腎臓が悪くなった時の症状
- むくみが出る
- 尿量が少なくなった
- 夜間にトイレに行く回数が増えた
- 尿の回数が増えた
- だるさが抜けない
- 貧血による動悸や息切れ、めまいや立ちくらみがでる
- 発疹がないのに体にかゆみがある
泌尿器科がメインで診るのが尿路系の閉塞による急性・慢性腎不全(腎後性腎不全)や尿路感染症である腎盂腎炎、尿路結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石)になります。
腎後性腎不全
腎臓で尿が作られた後に閉塞などがあり腎機能が悪くなる状態です。原因としては尿閉や尿路結石、腎盂尿管移行部狭窄、前立腺がん・膀胱がんの浸潤による尿路閉塞など様々なものが考えられます。急性期であれば、それぞれの治療や対症療法として尿管ステント留置、腎瘻造設などを行うことで尿の流出路を確保すれば腎機能は改善することが多いです。慢性の物であると腎機能は改善しないことが多いです。
腎盂腎炎
膀胱炎からの逆行性感染により腎臓に細菌感染が起きた状態です。膀胱炎と違うのは発熱を伴うことが多いということです。原因となる細菌の同定を行いつつ抗生剤による治療を行います。