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精巣・精巣上体の病気

精巣の病気としては精巣がんや精巣炎、精巣捻転があり、精巣上体の病気としては精巣上体炎、精巣上体垂捻転などがあります。

精巣がん

無痛性陰嚢腫大が特徴です。比較的若い方に好発します。緊急に治療が必要になるため気づいたらすぐに受診をしてください。治療としては手術が必要となります。

精巣炎

細菌感染は少なく、ムンプスウイルス(流行性耳下腺炎:おたふくかぜ)による感染になります。有痛性の精巣腫大、発熱等も症状として見られます。流行性耳下腺炎感染後1週間ほどで起こることが多いようです。治療は対症療法になります。不妊症の原因となることもあります。

精巣上体炎

尿路からの細菌感染で起きます。有痛性の精巣上体の肥大、血流増加、陰嚢部の発赤、発熱などが認められることが多いです。抗生剤による治療を行います。

精巣捻転

精巣が回転することで精索がねじれてしまった状態となり精巣の血流が途絶えてしまった場合に起きます。陰嚢部の突然の激しい痛みを訴え、10歳台など比較的若い方に多いです。泌尿器科の数少ない緊急疾患となります。時間との勝負になるため突然の激しい陰嚢痛が認められた場合は当院ではなく、手術がすぐできる近くの病院(富士吉田市立病院)に受診してください。同じような症状で精巣上体垂捻転の場合もありますが、基本的には手術を行った際に分かることが多いです。

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